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農業共済新聞

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年2回以上の定期的な削蹄を

蹄の状態を見ながら削蹄

(平成28年10月1週号 診療所だより)


201610_1 牛舎の牛たちの足元を見てみてください。蹄が伸びている牛はいませんか?そんな牛が肢を着くのを嫌がって痛がってはいませんか?
 牛の蹄は1カ月で約5㍉伸び、内蹄と外蹄の負面面積のバランスは削蹄後4カ月から崩れ始め、6カ月には倍近くになります。ということは、4~6カ月に1回、1年に最低2回は削蹄をしなければ、蹄は伸びてどんどん変形してしまいます。
 このような状態になると、蹄底潰瘍や疣状皮膚炎などの蹄病を発症してしまいます。蹄病を発症すると疼痛から採食量が減少し、乳量の低下を引き起こします。
 蹄病の発症には他に、ルーメンアシドーシスや、衛生環境、分娩などさまざまな要因が関わっているといわれていますが、蹄が伸びている牛がいれば、まずは定期的な削蹄を行いましょう。また、肢を痛がる牛は早急に獣医師に治療を依頼してください。