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種から育てる 金時ニンジン

量より質で勝負

(平成28年12月2週号 トップ)


201612_2① 倉敷市船穂町柳井原地区で、正月料理に欠かせない「金時ニンジン」の収穫が11月中旬から始まっている。「今年は9月の大雨と日照時間不足の影響で例年の約8割の出来だ」と話すのは、JA岡山西船穂町野菜部会の大久保邦行会長(65)。
 大久保会長は、同地区の約100㌃の畑で野菜や果物を約40年栽培している。金時ニンジンの栽培で最も重要なことは「良い原種を作ることだ」と話す。毎年、収穫時に出来の良い金時ニンジンを別の場所に植え替えて花を咲かせ、実から種を取り、その種を翌年の夏に播く。この作業を繰り返して、より良い原種を作り続けている。
 金時ニンジンは、アフガニスタンが原産。西洋ニンジンに比べて細長く、鮮やかな紅色で柔らかいのが特徴だ。とりわけ同地区の金時ニンジンは、高梁川の河川敷の軟らかく水はけのよい砂地で栽培されるため、地下に真っすぐ生育し、長いものでは約50㌢まで成長する。

 

201612_2%e2%91%a1正月料理用に需要

 JA岡山西倉敷西アグリセンターの山下和宏さんによると「今年は例年に比べて収穫の時期が遅れて出荷量が少ない」とのこと。金時ニンジンは、正月料理には欠かせない食材で需要が大きい。JA岡山西では東は大阪、京都、名古屋、関東方面から、西は広島の各市場まで出荷している。
 「少量しか取れないので、質で勝負する」と大久保会長。山下さんは「柳井原地区は金時ニンジンの貴重な産地なので、新規就農者が増えることを期待する」と話す。
 同地区の金時ニンジンは、12月下旬に収穫のピークを迎え、JA岡山西船穂直売所で販売される。