お問い合わせ
アクセス
サイトマップ
文字サイズ

農業共済新聞

  1. ホーム
  2. 農業共済新聞
  3. ミニハクサイ定植・収穫作業を委託 長く続けるために

ミニハクサイ定植・収穫作業を委託 長く続けるために

土づくり、維持管理に専念

(平成27年11月3週号)


 トップ㈰大塚さんは黄芯系のミニハクサイ「CRお黄にいり」という品種を栽培している。大玉ハクサイの4分の1ほどの大きさで1回分の使いきりサイズなのが特徴だ。定植後40~50日で収穫できる極早生品種で、一玉が600~700㌘と軽い。今年は8㌃の圃場に約6千株を定植した。

今年の出来について、「定植後に雨が降らず気温が下がるのが早かったため、生育が悪く、収穫が予定より2週間も伸びてしまった。しかし、病気も少なく順調に育って良かった」と話す大塚さん。収穫されたミニハクサイは、全農を通して関東・近畿・中四国へ出荷される。

全農担当者は「ミニハクサイの契約栽培は岡山県内で4・2㌶、25万株の作付けがあり、昨年比で1・3㌶、7万株の増加となった。歩留まりが上がればさらに市場拡大も狙えるだろう」と期待する。トップ㈫_3

これまで大塚さんは、妻の孝子さんと2人でハクサイを栽培してきたが、定植・収穫作業が非常に大変だった。このことをJAの担当者に相談したところ、契約栽培を勧められ、一昨年から始めた。

JAびほくとJA全農岡山は共同で2012年からハクサイの契約野菜栽培を推進している。今年6月には新たに「びほく農協契約野菜部会」を設立し、契約栽培での水田転作・耕作放棄地活用および増加防止を本格的に狙う。


トップ㈰大塚さんは、「先祖代々の土地を耕作放棄地にしないため、体力が続く限り農作物の栽培を続けていきたい」という思いで、ミニハクサイのほか水稲やキュウリなどの栽培も続けている。

「ミニハクサイも、病害虫予防やイノシシ対策が大変ではあるが、定植・収穫作業の委託により体力的には大変助かっている。手伝ってもらえれば土地を維持できる」と、大塚さんは今後も契約栽培を活用して農作業を続けていきたいと話す。(岡本)