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農業共済新聞

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モモ剪定作業

愛情注いで良品生産

(平成29年1月4週号 短信)


201701_4 新見市草間の大原観光果樹園(上杉和雄代表=70歳)で、冬の風物詩となっているモモの剪定作業が行われている。
 草間地区は石灰岩でできたカルスト台地で、古くからモモなどの果樹栽培が盛んだ。果樹園では約3㌶に「白鳳」「清水白桃」など15種類・約480本のモモを栽培。毎年7~9月にかけて、モモ狩りや販売を行っている。
 モモの栽培は、1月上旬から2月下旬までの剪定作業から始まる。3月に花のつぼみを間引く摘蕾を行い、4月初めに授粉。5月以降に果実を間引く摘果、袋掛けなどの作業を経て、7月中旬からの収穫までさまざまな作業が続けられる。剪定は、果実への日当たり具合を考慮し、枝の重なりや樹木全体の生育を考えながら枝を間引くもので、作柄を決定する重要な作業。従業員は枯れ枝や成長が著しい枝を、ハサミやノコギリで丁寧に切り落とす。
 「近年は高齢化に伴い労働力の確保に苦慮しているが、手間暇かけて丁寧に愛情を注いで作業を行っている。今後、順調に果実が成長するためにも、急激に気温が低下しないことを願うばかりだ」と上杉代表は話す。