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サルナシの酢が人気

健康志向 追い風に

(平成28年10月3週号 短信)


201610_3 新庄村では、特産のサルナシを使った6次産業化商品の開発に力を入れている。サルナシはマタタビ科でキウイの原種とされる。深山に自生し果実は2㌢程度で緑色。ビタミンCが豊富で、滋養強壮効果があるという。
 新庄村は古くからサルナシの自生地があり、2002年から栽培を推奨。現在は20戸からなる新庄村サルナシ栽培研究会が約1・3㌶を栽培している。
 サルナシには、マウス実験で皮膚・肺がんや放射線障害の発症を抑える効果が岡山大学薬学部の研究で判明している。この効果は、40度以上の加熱で効果が低下することが示されている。
 13年、同研究会の芦川巖副会長が中心となってサルナシ加工部を立ち上げ、加熱することなくサルナシの果実を酢につけて熟成させた「サルナシ酢」を商品化し、14年から発売を始めている。
 芦川副会長のもとには、各地のがん患者や健康に関心のある人たちから注文が来ており、今後の製造規模の拡大が望まれている。