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子牛の防寒対策

すきま風防ぎ防寒服で保温

(平成27年11月4週号)


短信㈰_1子牛の防寒対策についてNOSAI岡山生産獣医療支援センター・根木慶彦獣医師が紹する。
もうすぐ寒い冬がやってきます。牛舎の中が冷え込む前に、寒さに弱い子牛の防寒対策は万全でしょうか。
子牛は寒さに弱く、13~25度が過ごしやすい気温となります。5度以下になると熱を作り出すためのエネルギーが大きくなるため、発育に必要なエネルギーが不足します。さらに免疫力が低下すると下痢や肺炎のリスクが大きくなり、後の増体に影響します。
これを防ぐためにも子牛の防寒対策は必須です。
まず清潔で乾いた環境にする。牛体にふんや尿が付き、ぬれてしまうと体温を奪われてしまうため、敷料はこまめに交換し、敷料を厚めに敷いておなかを冷やさないようにします。
次にすきま風を防止する。体から熱を奪っていくすきま風が入らないよう、コンパネ、ビニールシートなどですきま風を防ぎます。
そして、保温対策をする。体から熱が逃げないようにネックウォーマーやカーフジャケットを着せたり、湯たんぽやヒーターなど暖房器具を設置する。また、飲み水を温水にするのも良い方法です。(根木)